ガンズ・アンド・ローゼズ、名称の無断使用で銃器販売店を提訴

【12月3日 AFP】米ロックバンド「ガンズ・アンド・ローゼズ(Guns N’ Roses)」は1日、「テキサス・ガンズ・アンド・ローゼズ(Texas Guns and Roses)」という銃器のオンラインショップに名称を無断で利用しているとして運営企業を相手取り、ロサンゼルスの連邦裁判所に提訴した。

ガンズ・アンド・ローゼズの代理人弁護士は、運営企業は銃器販売が同バンドと関係があるかのように消費者に偽っていると主張。陪審審理とサイト名の使用を禁じる裁判所命令、懲罰的損害賠償を求めている。

バンド側は「銃器類の小売業者である被告とは当然ながら関わりを持ちたくない」とし、さらに、同オンラインショップは「銃器類の規制・管理に関する政治的見解をウェブサイト上で示しており、米国の消費者の意見の対立を招きかねない」と述べている。

AFPはショップ側に電子メールでコメントを求めたが、回答は得られていない。(c)AFP
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ガンズ・アンド・ローゼズはバンドが関わっていると思わせるとしてテキサス州の銃販売店を告訴している。

この新たな訴訟はジャージー・ヴィレッジ・フローリストが運営するオンラインの銃販売店「テキサス・ガンズ・アンド・ローゼズ」に向けられたもので、「ガンズ・アンド・ローゼズが関係している、もしくはライセンスしていると消費者に混同させる目的で被告側は名前を選んで採用している」と述べている。

銃器のほか、「テキサス・ガンズ・アンド・ローゼズ」は少量のバラを販売しており、ガンズ・アンド・ローゼズの商標を「全面的に流用」するためだけに行われていると訴状には書かれている。バンド側は金額不明の損害賠償と店名の変更を求めている。

訴状によれば、バンドの代理人は2019年に使用を禁止する書類を店側に送ったが、店側は「ガンズ・アンド・ローゼズの許可やライセンス、合意なしにガンズ・アンド・ローゼズの信用、評判、名声を意図的に利用し続けた」という。

「これは被告の業態の性質を考えると、特にガンズ・アンド・ローゼズに損害を与えるものです。ガンズ・アンド・ローゼズは合理的に考えて、銃や武器の販売店である被告と関係したくはありません」

「さらに被告は銃器や武器の規制や管理に関連する政治的見解をウェブサイトで共有しており、多くのアメリカ合衆国の消費者を対立させる可能性があります」

被告の弁護人であるデヴィッド・L・クラークは『シティ・ニュース・サービス』に対して次のように述べている。「混同があったことはありませんし、混同の証拠も彼らは持ち合わせていません。コストをかけて、消耗させる試みです」

「私たちの依頼人は銃と花を金属製の金庫と共に販売しており、何でも揃うウェブサイトで、誰一人として混同していません。誰も私たちことをバンドだとか、提携があるとか思っていません。私たちは対抗します」
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