今年で開催25周年という大きな節目を迎えるサマーソニック。その四半世紀にわたる歩みを、公式プレイリストとビデオポッドキャストで振り返るSpotify限定コンテンツ「5×5 Years of SUMMER SONIC」の公開がスタートした。
本プログラムでは、オーガナイザーの清水直樹(クリエイティブマン代表取締役社長)と、サマソニ初回からメインステージのMCを務めるサッシャが登場。長年現場を共にしてきた二人だからこそ語れる、貴重な振り返りトークを楽しむことができる。
Rolling Stone Japanでは、この対談のテキスト版をお届けする。
以下、ガンズ・アンド・ローゼズについて語られている箇所。記事の全文はリンクからご確認を。
2002年:ガンズとモリッシー「攻め」の二大巨頭
サッシャ:では、2002年にいきましょう。ここからステージが3つになります。(出演ラインナップを見て)この年は、あるアーティストの文字の大きさから清水さんの思いの強さが伝わります(笑)。
清水:思いと重さと(笑)。ある意味、違う意味で攻めたよね。ガンズ(・アンド・ローゼズ)とモリッシーなんて、一番キャンセルする(可能性の高い)二大巨頭なわけだし。
サッシャ:プロモーター的には一番ブッキングしてはいけないアーティストじゃないですか(笑)。
清水:一番危ない橋を渡ることを、3年目にやってしまったという。ここは痺れたよね。本当に「来いよ、来いよ」っていう。
サッシャ:もしもの場合のバックアップは用意してあったんですか?
清水:ないない(笑)。この当時、バックアップなんて考えないよね。それはうちらもそうだし、フジロックも最初の何年かは「とりあえずやろう」って感じでみんな始まってるからそこまで考えないし、来なかったら本当にどうしたんだろうな。たぶん(ガンズの前の)ウィーザーで終わってたんだろうな。
サッシャ:もしそうだったら、サマソニが続いてたかしら(笑)。でも、ガンズはスタートがだいぶ遅れましたよね。45分遅れだったそうです。
清水:あれはさ、アクセル(・ローズ)の問題じゃなくて、バケットヘッドの問題だったんだよ。
サッシャ:そうなんですか。
清水:当時のギタリストだったバケットヘッドは、ケンタッキーフライドチキンのバケツをかぶっているじゃない。実は当日、あれをホテルの部屋に忘れてきちゃったんだよ。
サッシャ:ホテルは会場の近くじゃないわけですよね。
清水:そう、都内。それに気がついて、スタッフが取りに行っていて遅れたんだよ。
サッシャ:そんな理由だったんですか!
清水:まあ、それもありつつアクセルもいつ出るかっていうのもあったし。そのダブルで45分だから、いいほうだよね(笑)。正直ファンはみんな1時間から、下手したら2時間を覚悟したと思うんだ。それが45分であの「テケテ、テケテ、テケテテケテ」って(「Welcome To The Jungle」のギターリフが)聴こえてきたんだから、みんな「うぉーっ!」って地鳴りみたいに声を上げるよね。
サッシャ:確かこのとき、僕はステージに上がって「もう少しお待ちください」っていうアナウンスを45分の間に3、4回やったんです。で、最後に「皆さん、お待たせしました。楽屋を出ました!」って言ったことを覚えていて。そんなMC、後にも先にも初めてでしたよ(笑)。ただ、それが盛り上げ要素になるっていう珍しいバンドですけどね。