スラッシュ、ラスベガスのスフィアはロックンロールに向いていないと語る

ガンズ・アンド・ローゼズのギタリストであるスラッシュはラスベガスのスフィアでライヴを行う可能性について「ロックンロール向きではない」として否定的な見解を明らかにしている。

2023年にオープンした未来的で最先端のテクノロジーを備えたスフィアではこれまでにU2、フィッシュ、イーグルス、バックストリート・ボーイズらが公演を行ってきている。スフィアについてはアブダビでも建設が進められることも明らかになっている。

衛星ラジオ局「シリウスXM」のエディ・トランクの番組に出演したスラッシュはガンズ・アンド・ローゼズがスフィアで連続公演を行う可能性について語っている。スラッシュはスフィアについて肯定的に評価しつつも、ロック・コンサートに適しているかどうかは分からないと述べている。

「あそこで目にしたものはすべてが、ほぼすべてが素晴らしかったよ。でも、あそこでライヴをやるとしたら実のところ不安になるね。というのも、すごいヴィジュアル・ショウになると思うんだよね。バンドにとって、ほとんどの場合、ロックンロールのライヴを観るというよりはヴィジュアル・ショウになってしまう。そういうところはあるよね」

スラッシュはスフィアでライヴを行ったジョー・ウォルシュとそのことについて話をしたことを明かしている。「不安なのはロックンロール向きではないんじゃないかということだね。設備とかがね。いわゆるクールなことができそうだし、コンセプト的にはいろいろクールなことができるんだろうけど、ちゃんとしたロックンロールのライヴをする適切な環境だとは思えないね」

スラッシュはメタリカがスフィアで公演を行うのは想像できると語っている。「メタリカがあそこでやるのは分かるよ。想像できるしね。バンドのパフォーマンスだけじゃなく、50%はプロジェクションというか、壁にコンテンツを投影しなきゃいけないからね。心の準備が必要だよね」

「だから、ライヴでもそこに主な光が当てられることになるし、観客が注目する中心になる。だから、そういう心構えをしないといけないんだけど、自分たちの場合そこまでやるのは難しいと思う。でも、様子を見てみるよ。将来的にはあるかもしれないからね」

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