ダフ・マッケイガン、アクセルの政治的発言について賛辞を寄せる

ガンズ・アンド・ローゼズのベーシストであるダフ・マッケイガンはフロントマンであるアクセル・ローズの政治的な発言に触れて賛辞を寄せている。

ダフ・マッケイガンは米『ローリング・ストーン』誌のインタヴューに応じて、ドナルド・トランプを度々批判するなど、アクセル・ローズがツイッターで政治的な発言をしていることについて語っている。

「彼がツイッターで何かを言っている時には、それについてきちんと考えているということなんだ」とダフ・マッケイガンは語っている。「彼はそれに付随する物語をあらゆる角度から知っているよ。もし誰かが彼に議論を挑もうものなら、それが誰であれ打ちのめされることになる。アクセルは多くのことを経験してきたわけでね、彼は適切な言葉遣いできるし、博識な人なんだ。自分の国に関心を持っているんだよ」

ダフ・マッケイガンはインタヴューの中で物議を醸したガンズ・アンド・ローゼズの1988年発表の楽曲“One In A Million”についても振り返っている。

“One In A Million”はかつて激しい批判を受けた楽曲で、そこには「警官にニガー、わかったから、道を開けてくれ。俺は今日はゴールドのチェーンを買う必要はないんだ」、「移民にファゴット、まったく理解できないよ。あいつらは俺たちの国に来て、望み通りにやれると思っている。リトル・イランでも始めようっていうのかよ。あるいは病気でも広めるつもりか」といった一節が含まれている。

この曲の歌詞では「過激派や人種差別主義者」を批判する一節も登場するが、アクセルの言葉選びは大きな批判を受けることとなった。

「エイズの慈善団体から追放されたよ」とダフ・マッケイガンは語っている。「飛行機に乗っていた時にアフリカ系アメリカ人のフライト・アテンダントが俺の隣の席が空いていたのに気づいて、座って一緒に話したのを覚えいているよ。『ガンズ・アンド・ローゼズの関係者の方ですか? 本当に黒人を差別しているのですか?』って訊かれてね。(アフリカ系の血が入っているギタリストの)スラッシュが経験した話をしたり、俺の家族にもアフリカ系アメリカ人がいるっていう話をしたり、そういうことを説明しなければいけなかったんだ」

「アクセルについて言えることの一つが、知性で彼に勝とうとしたら、きっと負けるということでね。彼は本当に頭がいいんだ」とダフ・マッケイガンは続けている。「アクセルはとても繊細な人で、自分に関わることをきちんと勉強するんだ。あの曲を作った時、俺は酔っ払っていたんだけど、彼は俺たちの何歩も先を行っていてね、『絶対に何か言われるぞ』って言っていたんだ。あの時の言い方は最高にハードコアだったね」

ギタリストのスラッシュは1991年に行った米『ローリング・ストーン』誌とのインタヴューで同曲に対する複雑な心境を明かしている。「俺としては、あまりクールだとは思わなかったんだけどね。けど、アクセルは自分を表現することを頑なに譲らなかったんだ」とスラッシュは語っている。「“One In A Million”を作ったことは後悔していないよ。俺が後悔しているのは、それが原因で人々がどう俺たちの心境を捉えるようになったかということだよ」

ダフ・マッケイガンは5月31日にソロ・アルバム『テンダネス』をリリースしており、現地時間5月30日にフィラデルフィアでの公演から2週間にわたるソロでの北米ツアーをスタートさせている。
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