スラッシュ、レイ・チャールズとの共演を回想

ガンズ・アンド・ローゼズ(Guns N’ Roses)のスラッシュ(Slash)は、レイ・チャールズ(Ray Charles)との共演を振り返り、「大変な経験だったけど、いい勉強になったよ」と話しています。

米spinの新しいインタビューの中でで、コンフォート・ゾーン(※その人が慣れ親しんでいてストレスや不安を感じずに過ごせる、心理的な安全領域)から外れたセッションで印象に残っているものはありますか?と尋ねられたスラッシュはこう話しています。

「ひとつはレイ・チャールズとの共演だね。2001年のことなんだけど、そのころ俺は本当に体調を崩していて、一時は死にかけたこともあった(注:スラッシュは心筋症と診断されていた)。そこから立ち直り始めた頃、レイのプロデューサーから電話がかかってきて、彼のアルバム(『Ray Charles Sings for America』)に収録される“God Bless America Again”という曲で演奏しないかと誘われたんだ。光栄だった。それで南ロサンゼルスにある彼のスタジオに行ったんだけど、そこでレイとすごく仲良くなった。彼は俺に腕を回してくれて、俺がやっていることをすごく応援してくれた。プロデューサーも素晴らしい人で、その仕事をした後、彼は俺をそばに置いてくれた。それが退院後初めての本格的な演奏の仕事だった。

それからある時、“レイの映画のためにレイのスタンダードを再レコーディングするんだ。来てくれないか?”と言われた。その時点では自分の力に及ばないと思っていたけど、とにかく行ってみた。そこには、レイと何年も一緒にやってきた年配のミュージシャンたちがいて、ジャズのスタンダードを演奏していた。俺が“まいったな、曲知らないよ…”と言うと、彼らはコード譜を渡してくれたんだけど、普段俺が使わないようなコードばかりだった。全部を覚えようと努力したよ。それで翌日もスタジオに行って、今度は何でもみんなに合わせて弾き始めたんだけど、レイからは“実際、この曲が好きじゃないよね?”と言われた(笑)。俺は“俺にはちょっとレベルが高すぎるよ”と答えたよ。大変な経験だったけど、いい勉強になったよ」

[source] https://www.spin.com/

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