ダフ・マッケイガン、AIの利用、メンタル・ヘルスについて語る

ガンズ・アンド・ローゼズのベーシストであるダフ・マッケイガンはソングライティングへのAIの利用について自身の見解を語り、自分のクリエイティヴィティに影響を与えさせるつもりはないと述べている。

作家のダン・ジョーンズと「イン・カンヴァセーション」と題した生配信を行ったダフ・マッケイガンは10月20日にリリースされるソロ・アルバム『ライトハウス』のインスピレーションについて語り、自身のパニック発作やソングライティングへのAIの利用についても言及している。

ダフ・マッケイガンは自身の私生活と長年にわたる歴史への興味がアルバムのインスピレーションになったとして、音楽におけるAIの利用が増えていることについて、すぐにAIを取り入れる予定はないと語っている。

「自分のように中指を立てる人物というのは常に今後もいると思うよ。ただただ創作を続けて、そうしたことには関心させ払わないんじゃないかな」とダフ・マッケイガンは語っている。「家の環境が素晴らしくて、家での安らぎや支えてくれる環境が自分にとっては目覚ましいものなんだ」

「そうしたあたたかさや情熱、洗練と愛とハーモニーの感覚がパンク・ロックの感性と結びついて、『ライトハウス』の素晴らしい独自のサウンドを生み出しているんだ」

クイーンのブライアン・メイやエド・シーラン、ジョン・ライドンといった多くのミュージシャンがここ数ヶ月でAIについて自身の考えを語っており、ニック・ケイヴはAIについて「人間であることをグロテスクに嘲笑うもの」と評し、チャットGPTのようなAIプラットフォームは「ソングライティングに関わることなく消え去ってほしい」と発言している。

ダフ・マッケイガンはこのインタヴューの中で自身のメンタル・ヘルスの問題についても語り、パニック発作との長い闘病生活がソロ作に影響を与えていると述べている。

「初めてパニック発作になったのは16歳の時、学校に行く準備でシャワーを浴びている時だった。床が90cmも落ちて、地震だと思ったんだ」と彼は説明している。「自分だけだと思って、それから数年間、こうした発作が起きて、孤独だった。恐ろしかったよ」

「20代の時はパニック発作とうまく付き合えなかった。自分で治そうとして、酒を飲んだりドラッグをやったりするのが対抗する方法だった。ウォッカをボトル半分飲むことでパニック発作を抑えていた」ダフ・マッケイガンはその後、ソングライティングでパニック発作に対処するようになったと語っている。

「新しいツールを見つけたんだ。アコースティック・ギターだよ。真実の語り手にして、パニック発作の救世主だね」

「パニック発作や鬱になっても、それは自分の過ちじゃない。物事が驚くほどうまくいっている最中に鬱の発作が起きることもあるし、人生で起こっていることとは何の関係もない。自分の場合、そういうことを抱えているから、自分の子どもや他の人たちのことも助けられるということが分かったんだ。そういう風に見なきゃいけないんだ」

新作『ライトハウス』にはイギー・ポップ、ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュ、アリス・イン・チェインズのジェリー・カントレルが参加している。

ガンズ・アンド・ローゼズは10月27日にリリースされる“Perhaps”の7インチのB面に新曲“The General”が収録されることが決定している。
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