アクセル、トランプ大統領が未許可で音楽を使用していることを批判

ガンズ・アンド・ローゼズのフロントマンであるアクセル・ローズは、ドナルド・トランプ大統領が「抜け穴」を使って集会などの政治イベントで音楽をアーティストの許可なく使っているとして批判している。
ドナルド・トランプ大統領を巡っては、中間選挙に向けたキャンペーンの中で自分たちの楽曲を無許可で使用しているとして、ファレル・ウィリアムスやスティーヴン・タイラー、プリンスの遺産管理団体らが法的な措置を取ろうとしていた。
アクセル・ローズは今回、ツイッターでドナルド・トランプが未許可で音楽を使用していることに言及して、バンドが彼に音楽を使用しないよう「正式に要請」したことを明かしている。
「念のため言っておくと……政治イベントで未承認のまま音楽を使用することについて反対している多くのアーティストたちと同様に、ガンズ・アンド・ローゼズもトランプの集会やトランプに関連したイベントで俺たちの音楽を使わないよう正式に要請したんだ」とアクセル・ローズはツイートしている。


「残念なことに、トランプはキャンペーン中に様々な会場の演奏権の抜け穴を使って、ソングライターの同意なしにああいう卑怯な政治目的で使用しているんだ。『クソ野郎』って言っていいかな?」


アクセル・ローズは政治集会で自分たちの音楽が使われることを楽しんでいる自分もいるのだという。「個人的には、トランプの支持者たちが反トランプ的な音楽を聴いているっていうアイロニーは面白いと思っているんだけど、ほとんどの奴らはそれを理解していないんだろうし、気にも留めてないんだろうね」と彼はツイートしている。
「ただ、“Sweet Child O’ Mine”が集会で使われているのをニュースで観たり聴いたりした奴らから電話が来た時は……バンドとして俺たちの立場をハッキリ示す必要があるんだ。ピース!」
ドナルド・トランプはガンズ・アンド・ローゼズからの訴えに反応を示していない。
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ガンズ・アンド・ローゼズのアクセル・ローズが、トランプ米大統領が支持者集会などでバンドの楽曲を勝手に使用していることへの不快感をあらわにし、政権を批判するツイートを連投した。
中間選挙が2日後に迫った2018年11月4日、トランプ陣営によるガンズの「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」の使用についてアクセルは、「一応言っとくけど、政治イベントで許可なく楽曲を使われることに反対しているほかの多くのアーティスト同様、ガンズは自分たちの楽曲をトランプの集会やトランプ関連のイベントで使用しないでほしいと正式に申し入れている」とつぶやき、「残念ながらトランプ陣営は、もともとこういう意気地のない政治利用をすることは想定されていなかった、さまざまな会場の包括的なパフォーマンス・ライセンスの抜け穴を利用し、ソングライターの許可なく(楽曲を使用している)。みんな、“最低野郎ども”って言ってごらん!」と続けた。
アクセルはさらに、「個人的には、トランプ支持者たちが反トランプ音楽を集会で聴いてるっつー皮肉が面白かったんだけど、奴らの多くはそんなことわかってないだろうし、気にもしてないだろう」と綴り、「で、多くの人が“スウィート・チャイルド(・オブ・マイン)”が集会で使われてるのをニュースで見たり/聞いたりするたびにうちの電話がパンクするような状況になるとね……バンドとしての立場を明確にしておいた方がいいと思ったんだ」と説明している。
彼は現地時間の日曜日の夜にトランプ政権に対する見解も投稿した。「俺の考えとしては、ガンズの曲をどんな理由で誰が楽しもうがご自由にって感じだし、“自分のファンは選べない”って言葉にも一理あるから俺たちは納得もしている」と前置きしつつ、「そうは言っても、個人的な意見としては、トランプ政権と連邦議会の共和党議員の大多数、そして自分の計略のために奴を支持する支援者どもは、この国に害を及ぼしていると思う」と彼は述べている。
アクセルは、「真実、倫理、道徳、共感への敬意がないまま、何でも言い、何でもする人物がホワイトハウスにいる。奴は本物を偽物と言い、偽物を本物と言う」とつぶやき、「四六時中まき散らかしている怒りと恨みを糧に、権力のためなら手段を選ばず、自分の思いどおりにならないことは不公平だと常に泣き言ばかり言う」と綴っている。
最後に彼は、「アメリカに住む俺らのほとんどが、自分の人生でこれほどまで下品なものを経験したことがない。国民として目を覚まし、この愚かなことを終わらせなければ、時間の経過とともに俺たち全員がひどい報いを確実に受けることになるだろう」と警鐘を鳴らしている。


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トランプ大統領の集会に楽曲を使用されていることに抵抗を表明したのはファレルだけではない。いま最も話題となっているのがロックバンドのガンズ・アンド・ローゼズだ。彼らは1987年発表のヒット曲「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」をトランプ大統領の集会に使用されているが、ヴォーカルのアクセル・ローズは「トランプの集会などで使用しないよう正式に要請している」としたうえで、「ホワイトハウスには、真実、倫理、モラル、共感といったものを顧みずに何でも言う奴らがいて、そいつらは本物を偽物であると言い、偽物を本物であると言う」(編集部訳/11月5日のツイート)と、明確な反トランプの姿勢を語っている。
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