オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)は2017年、ブラック・サバス(Black Sabbath)との仕事を終えた後にソロ・ツアーを再開させるために新しいギタリストの募集を行いました。最終的にはザック・ワイルドが復帰しましたが、後にスラッシュ・フィーチャリング・マイルス・ケネディ・アンド・ザ・コンスピレターズ(Slash ft. Myles Kennedy and the Conspirators)に参加するフランク・シドリス(Frank Sidoris)も候補の一人でした。オジーはシドリスを選ばなかったことに罪悪感を抱いたのか、シドリスに断りの手紙を書いていました。シドリスはオジーの訃報を受け、SNSでこの手紙をインスタグラムのストーリーで公開しています(現在は公開終了)。
シドリスはこう振り返っています。
「サバスの再結成後、オジーの家に招かれて、彼のバンドのオーディションのために2曲演奏した。アンプやギターなどを彼のホームシアターに持ち込んで、“Mama I’m Coming Home”と“Diary of a Madman”を演奏したよ。彼は大音量のアンプから10フィート(約3メートル)ほど離れたところに座っていた(自身のリクエストで)。彼は僕の演奏に合わせてすべての歌詞をコンサートレベルの音量で歌ってくれた。部屋には彼と僕、そしてアシスタントの3人だけだったので、それは心強くもあり、面白くもある体験だった」
オジーが書いた断りの手紙には、こう書かれていました。
「フランク、演奏しに来てくれて、俺の曲を覚える時間を割いてくれてありがとう。君は才能あるミュージシャンで、若くしてこの業界で成功している理由が俺にはよくわかる。
次のスタジオ・アルバムのソングライティングとレコーディング、それから、この夏のツアーでは、ザック・ワイルドがギターを弾くことになった。ザックとは長い付き合いで、ファンが彼と一緒に演奏することを本当に望んでいるのを俺は知っているからな。
君のこれからの成功を祈っている。神のご加護がありますように、オジー」
シドリスは最後にこう付け加えています。
「(この手紙は)彼がまさにあなたが望むような人物であったことを証明しています。温かい歓迎の雰囲気の中にいられ、彼の真の温かさを直接感じることができて本当に光栄でした」
Image credit: Frank Sidoris Instagram
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