ギルビー・クラーク「ガンズ・アンド・ローゼズのロックの殿堂のリハーサル、前夜の3時だった」

2012年、ガンズ・アンド・ローゼズがロックの殿堂入りしたとき、式典でスラッシュ、ダフ・マッケイガンらとパフォーマンスしたギルビー・クラークが、自身は殿堂入りしなかったにもかかわらず参加した理由を説明した。

ガンズ・アンド・ローゼズは、アクセル・ローズ(Vo)、スラッシュ(G)、ダフ・マッケイガン(B)、イジー・ストラドリン(G)、スティーヴン・アドラー(Dr)、ディジー・リード(Key)、マット・ソーラム(Dr)の7人が殿堂入りし、式典ではスラッシュ、マッケイガン、アドラー、ソーラムに、ストラドリンの代わりにクラーク、ローズの代わりにマイルス・ケネディが加わり、3曲をパフォーマンスした。

クラークは『Hangin’ & Bangin’: Artists On Lockdown』でこう話した。「誰もプレイしないんだろうと思ってた。それが、式典の2日前、ダフから電話があり、“俺らプレイするよ”って聞いたんだ。“楽しめよ”って返し、“誰がプレイするんだ? アクセルもイジーもやらないだろ”って言ったら、“ああ、彼らは来ない。でも、俺ら何かやりたいんだ。君が来ないか?”って言われたんだ」

「俺ら、(式典の)前の晩の3時にリハーサルしたんだよ。その夜、ダフの公演があって、それが終わってから午前3時に始めたんだ。スティーヴンとスラッシュ、ダフとプレイしてからマイルスが参加した」「俺らにはローディーもテックもいなかった。冗談言ってるんじゃない。なぜなら、あらかじめ計画されていたわけじゃなかったからだ。直前に決まったんだ。俺はステージに上がり、それまで見たこともなかったアンプに自分でプラグインした」

自身の名が殿堂入りするメンバーの一覧になかったのを、最初は「ちょっと変だ」と思ったが、元々、ロックの殿堂には興味がなく、一緒に殿堂入りしたレッド・ホット・チリ・ペッパーズでも同じようなことが起きていたのがわかり、さらにどうでもよくなったという。「何百万枚も売れたアルバムでプレイしたデイヴ・ナヴァロは殿堂入りしないのに、ファーストでプレイしたギタリストが殿堂入りしてた。それを聞いたとき、どうでもいいって思ったよ。殿堂入りしたからってどんな影響がある? バイオに一行増えるだけで、誰も気にしていない」「正直言って、式典でプレイした唯一の理由は、ダフから頼まれたからだ。ダフとスラッシュは俺の友達だ。だから、やったんだよ」

当時、アクセル・ローズは式典3日前に出席を取りやめたと言われていた。スラッシュは式典の後、「心の底では、オリジナル・メンバー全員がそろってパフォーマンスしたいって思っていた。希望的観測なんだろうってことはわかっていたけどね。無理そうだって判明したとき、“ちきしょう”って思ったよ。ガッカリした。でも、行くってことは約束してたし、アクセルも来ると思っていた。来ないって聞いたのは最後の最後だよ」と話していた。(Ako Suzuki)
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