一度心臓停止して生き返ったロック・アーティスト4選

酒やドラッグ、パーティーなどワイルドなライフスタイルに染まりやすいと言えるロック・アーティストは、一般庶民よりも生死をさまよう機会に見舞われやすいようだ。「Ultimate Classic Rock」が、一度心臓停止して生き返ったロック・アーティスト9人を選出しているので、そのうち4人を紹介しよう。

スラッシュ(ガンズ・アンド・ローゼズ)
1992年にメタリカと一緒にツアーを行っていたガンズ・アンド・ローゼズが、サンフランシスコでライブを行ったときのこと。ホテルで麻薬の売人の訪問を受けたスラッシュは、売人が持っていたドラッグをすべて手に入れたのだという。その後、ドラッグを摂取して廊下を徘徊していたスラッシュがホテルの従業員と遭遇し、エレベーターの場所を聞いたときに倒れてしまった。後になって、8分間も心臓停止状態になっていたと知らされたスラッシュだが、すぐに退院して次のギグに向かったそうだ。

ニッキー・シックス(モトリー・クルー)
1987年12月23日にニッキー・シックスは、友人とパーティーをしているときにヘロインを過剰摂取してしまう。ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュの元恋人が蘇生を試みたが失敗し、駆け付けた救急隊員がアドレナリン注射を2本打ち込んで生き返ったとのこと。心臓が2分間停止した後に救急車の中で目を覚ましたというニッキーは、そのときの体験を回顧録『The Dirt: モトリー・クルー自伝』に綴っており、臨死状態で幽体離脱を体験したことも明かしている。

オジー・オズボーン
2003年12月8日、オジーが自宅の敷地内でATV(全地形対応車)に乗っていた際、車両が横転してオジーの上に圧し掛かる状態になったという。すぐにボディガードのサムが2度にわたり人工呼吸を行ったが、オジーは鎖骨と肋骨8本、首の頸椎を骨折して8日間も昏睡状態に陥った。後にオジーは「Sunday Mirror」のインタビューで、「もしサムがいなければ、おそらく俺はここにはいなかっただろう」と述べていたそうだ。

デイヴ・ガーン(デペッシュ・モード)
1996年5月28日、ロサンゼルスのサンセット・マーキス・ホテルに滞在していたデイヴは、ヘロインとコカインの混合物を過剰摂取し、担ぎ込まれたシーダーズ・サイナイ・メディカルセンターで心臓停止状態に。そして、ニッキー・シックスと同様にデイヴも幽体離脱を体験し、宙に浮いた状態で救急隊員に蘇生措置を受けている自分を見下ろしていたのを覚えていると、ドイツの新聞のインタビューで語っている。
rockinon.com