ガンズ・アンド・ローゼズ(Guns N’ Roses)の元マネージャー、アラン・ニーヴンは、ガンズがニーヴンの新たな回顧録『Sound N’ Fury: Rock N’ Roll Stories』の出版を妨害するため自身と出版社に対し脅迫を行ったとして、同バンドを相手取って訴訟を起こしました。
この回顧録は当初、2025年7月に発売予定でしたが、その後、9月に延期され、現在はAmazonにて2026年3月31日発売予定となっています。ニーヴンの広報担当者によると、同書は出版元のECWプレスによって既に印刷済みで、現在倉庫で足止めされている状態だという。
ニーヴンは11月3日にアリゾナ州連邦地方裁判所に訴状を提出。ニーヴンの広報担当者は米Consequenceに訴状を提供し、同サイトはその要約は掲載しています。
以下、訴状の要約より
「GNRの脅迫により、『Sound N’ Fury』は倉庫で足止めされています。2025年5月に書かれた書簡において、GNRは1991年にニーヴンと締結したバイアウト合意書(以下、合意書)の秘密保持条項を援用し、ニーヴンへの度重なる脅迫やECWとの接触を通じて、本書の出版を阻止しています。GNRは、以下の事実(他にもある)があるにもかかわらず、このような立場を取っている。
合意書は全メンバーによって署名されていない (重要条項)。
GNRのメンバーは公の場でニーヴンについて公にコメントしており、あるメンバーは彼に本を書くよう促している。
そして彼は10年以上にわたりGNRと過ごした時間について語ってきた。
『Sound N’ Fury』はロサンゼルス・タイムズ紙で好意的な書評を得て多数の予約注文が入っているにもかかわらず、出版は何カ月も遅れており、いまだ日の目を見ていません」
ニーヴンは、1985年から1991年までガンズのマネージャーを務めていた人物。同年5月にマネージャーはダグ・ゴールドスタインに交代しましたが、これはアクセル・ローズの強い意向があったと言われています。
[source] https://consequence.net/
≫ amass.jp
ガンズ・アンド・ローゼズの元マネージャーであるアラン・ニーヴンは著書『サウンド・アンド・フューリー:ロックンロール・ストーリーズ』を出版するためにバンドを提訴したと報じられている。
アラン・ニーヴンの広報担当者によって『コンシークエンス』に提供された訴状によると、ガンズ・アンド・ローゼズ側は書籍の出版をめぐって、アラン・ニーヴンに対して脅しをかけてきたとのことで、ECWプレスによって印刷された書籍は倉庫で眠る形になっているという。
アラン・ニーヴンはガンズ・アンド・ローゼズ側が1991年に袂を分かつことになった時に結んだ守秘義務条項を行使してきたとして、少なくともガンズ・アンド・ローゼズのメンバーの一人が自伝の執筆を勧めてきたと主張している。
訴状には次のように記されている。「ガンズ・アンド・ローゼズ側の脅しによって、『サウンド・アンド・フューリー:ロックンロール・ストーリーズ』は倉庫で眠ったままになっています。2025年5月によって書かれた書簡でガンズ・アンド・ローゼズ側は1991年にアラン・ニーヴンと結んだ買い切りの秘密保持条項を行使して、アラン・ニーヴンへの度重なる脅迫とECWへの接触を通じて出版を阻止してきました。ガンズ・アンド・ローゼズ側は以下の事実があるにもかかわらず、そうした立場をとっています。事実:契約にガンズ・アンド・ローゼズのメンバー全員が署名していません。ガンズ・アンド・ローゼズのメンバーがアラン・ニーヴンについて公の場でコメントしています。一人のメンバーは本を書くように勧めてきました。そして、10年以上にわたって私はガンズ・アンド・ローゼズと仕事をしてきた時期について話をしてきました。しかし、『ロサンゼルス・タイムズ』紙から好意的なレヴューを受け、多くの予約が寄せられているにもかかわらず、『サウンド・アンド・フューリー:ロックンロール・ストーリーズ』の出版は数カ月も延期されています」
訴状では「被告のガンズ・アンド・ローゼズとは情報と自分の考えによれば、W・アクセル・ローズ、スラッシュことソール・ハドソン、マイケル・“ダフ”・マッケイガンで構成されたカリフォルニア州のパートナーシップです」とも記されている。
今年、1986年から1991年までバンドのマネージャーを務めていたアラン・ニーヴンは自身がマネージャーを務めていた当時について率直に語っており、アクセル・ローズに対する感情についても言葉を濁さず、「すべてをコントロールしたがっている」と批判している。
「アクセルのコントロール癖だよね」とアラン・ニーヴンは語っている。「これはちょっとした一例だけど、示唆に富んでいて、正しい認識を形成してくれるはずだ。アクセルはガンズ・アンド・ローゼズの報酬の50%を受け取っているんだ。50%だよ。私としては受け入れ難いね。彼がガンズ・アンド・ローゼズというわけじゃない」
「彼らは5人の個人であり、化学反応があった。あの当時はね」とアラン・ニーヴンは続けている。「でも、アクセルは常にすべてをコントロールしたいと考えている。それで、どうなったか見てみればいい。退屈なソロ・アルバムとひどいパンクのカヴァーだろ。そういうことなんだよ」
Sound N’ Fury: Rock N’ Roll Stories
Alan Niven
https://www.amazon.co.jp/dp/B0CYHM9CD8/