『ターミネーター2』出演俳優、劇中でナイン・インチ・ネイルズの楽曲使用を推すも却下される

映画『ターミネーター2』(1991年)ではガンズ・アンド・ローゼズの「You Could Be Mine」がテーマソングに起用されたが、同作でT-1000を演じた俳優のロバート・パトリックは、ナイン・インチ・ネイルズの楽曲を使用してほしいとジェームズ・キャメロン監督に直談判していたそうだ。だが、ある理由から却下されたという。

パトリックは、英国の新聞『The Guardian』の音楽を語るコーナーでその逸話を明かした。「『ターミネーター2』の制作時、僕はナイン・インチ・ネイルズの“Head Like A Hole”でワークアウトしてたんだ。僕の弟、リチャード・パトリックが彼らのツアー・ギタリストだったからね。それをキャメロンのところへ持ち込み、『ターミネーター2』のサウンドトラックで使わせようとしたんだ。でも、彼から“駄目だ。アーノルド(・シュワルツェネッガー)はガンズ・アンド・ローゼズのほうを好んでる”って言われた」

「皮肉だね。だって、ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーはその後、オスカーを2度受賞してる。それに、僕は、弟が作曲した映画『Last Rampage』(2017年)のサウンドトラックで「Oh Lord」って楽曲で歌っている。オースティンのムーディー・シアターでAlejandro Escovedoとライヴ録音したんだ」

1989〜1993年にナイン・インチ・ネイルズのツアー・ギタリストを務めたリチャード・パトリックは、その間にロック・バンド、フィルターを結成し、1995年にデビュー・アルバム『Short Bus』をリリース。これまでに7枚のスタジオ・アルバムを発表している。
(Ako Suzuki)


barks.jp