TAIWAN 2018


TAIWAN 2018
Shades
[Shades 993] (3CD-R)

DISC 1-3
2018.11.17 Taoyuan International Baseball Stadium, Taoyuan City, Taiwan


[メーカーインフォ]
再開された“NOT IN THIS LIFETIME... TOUR”。その最新にして貴重なオリジナル録音が登場です。
つい最近までスラッシュがソロツアーを行っておりました(プロショット『KAABOO 2018(Shades 966)』でお楽しみ頂けます)が、11月からはGUNS N' ROSESが再起動。やや散発的ながら再び世界を揺るがしています。その中で本作に記録されているのは「2018年11月17日:桃園市」公演。9年ぶりの2度目となる台湾公演を完全収録したオーディエンス録音です。まずは、スラッシュのソロとの関係も含め、2018年のライヴ・スケジュールからショウのポジションを確かめてみましょう。
・6月3日-7月24日:欧州(19公演)
《9月11日-10月16日:スラッシュのソロ(22公演)》
・11月3日:メキシコ公演
・11月8日-21日:アジア(6公演)←★ココ★
・11月25日:アブダビ公演
・11月29日:南アフリカ公演
・12月8日:ホノルル公演
これが2018年のスケジュール。スラッシュのツアーは10月に終了し、11月-12月はGUNS N' ROSESで世界各国を巡業。ただし、その開催国は地球のあちこちにバラけており、固めているのは「アジア」くらいなもの。本作の桃園市公演は、その4公演目にあたるコンサートでした。
史上2度目という貴重な台湾公演を記録したのは、日本人テーパー。本作は、そのオリジナル・マスターをダイレクトにCD化したものなのです。そして、そのクオリティは熱い大気がスピーカーから吹き出すリアル・オーディエンス。「まるでサウンドボード!」と喧伝するタイプではなく、待ちに待って待ちくたびれたGUNS N' ROSESの対面を果たした現場感が凄い。一応、二度目の訪問ではあったわけですが、前回は2009年の“CHINESE DEMOCRACY TOUR”。それに対し、今回はアクセル/スラッシュ/ダフのオリジナル・フロントラインが揃っている。「遂に、あの伝説のGUNSが!」の興奮が沸騰し、まるで80年代録音のよう。もちろん、GUNS N' ROSESの面々もその熱狂を真正面から受け止め、えらくハイテンションに飛ばしまくる。近年でも希に見る灼熱のライヴアルバムになっています。
とにかく「Welcome to the Jungle」を聴いていただきたい。スラッシュがあのリフを2音弾いただけで会場が一気に沸き立ち、その後もリフを弾きそうで弾かない。ジラしにジラしまくったところでアクセルの名句「You know where you are? You're in the jungle, baby!」で沸騰が爆発に変わる。もちろん、歌い出しに入るや会場が一斉に歌い出し、アクセルの歌声さえかき消す大噴火となるのです。
やたら熱狂のことばかり書いてしまいましたが、もちろん本作は轟音・爆音の類ではありません。むしろ、演奏もアクセルの歌声も真っ直ぐに届き、大観衆が聴き入るシーンでは端正な美録音と言ってもいい。しかし、それ以上に巨大な喝采やリアルな熱狂のインパクトが凄い。決して奇声が耳に突き刺したりはしないものの、演奏音をかき消さんばかりの熱気が11月とは思えない熱風となって吹き出すのです。
実のところ、聴いたこともない激レアな曲があるわけでもなく、サウンドボード並のド直近サウンドで演奏を確かめられるわけでもありません。しかし、この熱気こそが激レア。全世界を揺るがしている“NOT IN THIS LIFETIME... TOUR”も丸2年半を超え、当初のインパクトは薄れつつありました。しかし、本作にはそれが色濃く残っている……いえ、それ以上に“初対面”の衝撃まで上乗せされ、さながら初来日のように凄まじいのです。
これこそがGUNS N' ROSES。単にヒット曲の多い流行りバンドではなく、行く先々でどうしようもなく騒動を引き起こしてしまう怪物。その存在感が2018年の現在も生きていることを肌感覚で味わえるドキュメント・アルバムです。2019年の動向はまだ見えず、予想されたツアーの追加発表もない。いよいよ、“次”が始まる……そんな期待感も掻き立ててくれる異色の大傑作。どうぞ、3枚組でたっぷりとご堪能ください。

Disc 1 (72:09)
1. Intro
2. It's So Easy
3. Mr. Brownstone
4. Chinese Democracy
5. Welcome to the Jungle
6. Double Talkin' Jive
7. Better
8. Estranged
9. Live and Let Die
10. Shadow of Your Love
11. Slither
12. Rocket Queen

Disc 2 (73:32)
1. You Could Be Mine
2. Attitude
3. Civil War
4. Coma
5. Happy Birthday to Richard & Band Introduction
6. Slash Guitar Solo
7. Speak Softly Love (Love Theme From The Godfather)
8. Sweet Child O' Mine
9. Wichita Lineman
10. Wish You Were Here
11. Layla Piano Exit Intro
12. November Rain
13. Black Hole Sun

Disc 3 (45:39)
1. Knockin' on Heaven's Door
2. Nightrain
3. Patience
4. Don't Cry
5. The Seeker
6. Paradise City