MONTERREY 2011


MONTERREY 2011
MONTERREY 2011 (1DVD-R)
THIS IS THE GIFT ITEM FOR OUR CUSTOMERS THIS WEEKEND ONLY. NOT FOR SALE.
[メーカーインフォ]
ヒヤヒヤッとする極上映像がギフト・リリース決定です。本作が記録されたのは「2011年10月23日モンテレイ公演(メキシコ)」のオーディエンス・ショットです。
本作最大の旨みは猛烈に素晴らしいクオリティにあるのですが、まずはそれ以上に必見な“ヒヤヒヤ”からお話ししましょう。いつものように「Mars」に乗って開幕する本作ですが、ドラマティックに「Chinese Democracy」が始まるや、アクセル・ローズが突然「ヤメだ!ヤメヤメ!!」と演奏を止めてしまうのです。最初のギターリフからわずか40秒。マイク・タイソン級のギネス記録じゃなかろうか……と思っているところへスタッフがタオルを持って駆け寄り、床を必死に拭き始める。アクセルはアクセルで通訳を呼び寄せ、注意を呼びかけるMCを始めます。どうやら、最前列の観客が「Shit(クソ)」を投げ込んだ模様。「二度とするな」と注意しつつ、「Welcome To The Jungle」をノリノリで始める……。いやはや、そりゃあステージにクソを投げ込まれたら止めたくなるのも無理はない。ここでブチ切れず、注意するだけでステージを続けるなんてアクセルも大人になったモンだ………と、感心してはいけない。本作を観るだけでは分かりませんが、実はこの日もアクセルの大規模な遅刻癖が炸裂。開演が4時間も遅れ、本来の終演時間を過ぎてから始まっていたのです。いやはや、そりゃあクソだってぶち込みたくなるでしょうよ……。
ここで「あれ? このシーン、どこかで……」と思われた方は鋭い。実は以前ご紹介したギフト・タイトル『EN LIMA 2010(ペルー公演)』にも似たシーンがありました。11年に及ぶ“CHINESE DEMOCRACY TOUR”の全容から確認しておきましょう。
・2001年1月&12月:4公演
・2002年8月-12月:23公演
《4年後》
・2006年5月-12月:75公演
・2007年2月&6月-7月:20公演
《2008年11月『CHINESE DEMOCRACY』発売》
・2009年12月-2010年12月:76公演 ←『EN LIMA 2010』
・2011年10月-12月:41公演 ←【本作】
このようになっています。本作は『EN LIMA 2010』の1年半後。前回はペットボトルだったわけですが、今回はクソ。今回は直撃しなくて良かったねと言いますか、学ばないからこそのアクセルと言いますか……。
さて、「Welcome To The Jungle」で景気よく再開したショウ本編を収めきったクオリティこそが肝心。ステージ中央の真っ正面から遠景で収めているのですが、1階席の遙か上空から遮蔽物ゼロで直視できる視界が素晴らしい。恐らくはスタンド席最前列からズームで録っているのでしょうが、それにしてはバツグンに安定しているのも凄い。超長距離からのズームとなれば、極わずかな角度の変化で視界はガタガタになるもの。ところが、本作がステージを動きまくるアクセルを丁寧に追いながらも、手ブレもフレームアウトも起こさない。実は、そんなに遠くない2階席でもあるのか……でも、それじゃ1階席の上空に浮かんで録る事になるよな……そんな不思議なほどのハイクオリティなアングルなのです。
その映像美に負けないサウンドも素晴らしい。もちろん、メキシコのラテンな熱狂も封じ込めてはいますが、それも足下から沸き上がるようであり、真っ直ぐに伸びる楽音/歌声との間に入ってこない。やはり、1階席の上空に空中浮遊でもしているかのような感覚になるサウンドなのです。
そのクオリティで描かれるショウがまた素晴らしい。開演後しばらくは『EN LIMA 2010』と似たような進行ですが、中盤に差し掛かる頃には大幅に変化。「Estranged」「This I Love」「Don't Cry」「My Generation(トミー・スティントンがリードVo)」等、1年半前では観られなかった曲がたっぷり演奏されていきます。特に強烈なのは、AC/DCのカバー「Riff Raff」「Whole Lotta Rosie」でしょう! この5年後に本家AC/DCで歌うことになるアクセルですが、そのリスペクトたっぷりな歌声はすでに全開。今後、AC/DCとの未来があるのか分かりませんが、今だからこそ何とも心くすぐられるパフォーマンスなのです。
『EN LIMA 2010』と併せて冷や冷やするショウ・コレクションしても楽しく、シンプルに1本のライヴ映像としても最高級の傑作です。スラッシュ&ダフ・マッケイガンの復帰をもって本来の姿に近づいたGUNS N' ROSESですが、“アクセルのソロ”と揶揄された時代であっても、やはり予想不可能なGUNSだった。最高に熱いロックも先の見えないスリルもハイクオリティに叩きつける1枚。今週末、あなたのお手元にお届けいたします。

Live at Arena Monterrey, Monterrey, Mexico 23rd October 2011
(140:10)
1. Mars Intro/Chinese Democracy
2. Welcome to the Jungle
3. It's So Easy
4. Mr. Brownstone
5. Sorry
6. Better
7. Estranged
8. Rocket Queen
9. Richard Fortus Guitar Solo
10. Live and Let Die
11. This I Love
12. Riff Raff
13. My Generation / Dizzy Reed Piano Solo
14. Street of Dreams
15. You Could Be Mine
16. DJ Ashba Guitar Solo
17. Sweet Child O' Mine
18. Another Brick in the Wall Part 2
19. Axl Rose Piano Solo / November Rain
20. Bumblefoot Guitar Solo
21. Don't Cry
22. Whole Lotta Rosie
23. Knockin' on Heaven's Door
24. Nightrain
25. Jam
26. Madagascar
27. Jam
28. Paradise City

COLOUR NTSC Approx.140min.