DEFINITIVE MARQUEE 1987


DEFINITIVE MARQUEE 1987
ZODIAC
[ZODIAC 499] (1CD)

DISC 1
1987.06.22 The Marquee, London, England


[メーカーインフォ]
『"DON'T FUCKIN' KILL EACH OTHER"』と並ぶ最重要ライヴアルバムがブラッシュアップ。「GRAF ZEPPELIN」の高精細マスタリングを経て永久保存されたプレスCDの誕生です。
その最重要作に吹き込まれているのは「1987年6月22日ロンドン公演」。伝説の「マーキー・クラブ」で記録された極上オーディエンス録音です。1987年と言えば、『APPETITE FOR DESTRUCTION』革命が地球を席巻したわけですが、マーキー公演はその幕開けとも言うべきもの。その状況をイメージするためにも「革命の1987年」の全景を振り返ってみましょう。

《1月18日『APPETITE FOR DESTRUCTION』制作開始》
《6月15日シングル『It's So Easy』発売》
・6月19日:マーキー(初の海外公演)
・6月22日:マーキー ←★本作★
・6月28日:マーキー(LIVE FROM THE JUNGLE収録日)
《7月21日『APPETITE FOR DESTRUCTION』発売》
・8月1日ー9月17日:北米#1(24公演)
・9月29日ー10月8日:欧州(8公演)
・10月16日ー12月31日:北米#2(49公演)

これが1987年のGUNS N' ROSES。アルバムに先立つシングル『It's So Easy』の発売で革命の狼煙を挙げた彼らは、直後に渡英して初の海外公演となるマーキー3日間を実施。その模様は『LIVE FROM THE JUNGLE』に3曲が収録されましたが、それは最終日。本作はそれとは異なる2日目のライヴアルバムです。当時は伝説EP『LIVE ?!*@ LIKE A SUICIDE』くらいしか出していなかったわけですが、巨大な前評判によって『KERRANG!』誌の表紙にまでなってしまった伝説の渡英。まさに時代がうねりを上げて動き出した刹那だったのです。
そんな歴史的なステージは、記録された音源自体も歴史的。古くから広く伝説として知られて来たのですが、その決定盤となったのが5年前に登場した『MARQUEE 1987 2ND NIGHT』でした。Langleyレーベルが発掘した最長の全曲マスターをベースにしつつ、録音されていなかった1曲目の「Shadow Of Your Love」冒頭部分やアンコール待ちのシーンを“Crazy S.”氏の別録音で補完。伝説のショウを1秒のスキもなく完全体験できる初のライヴアルバムでした。その画期的な内容と過去最高のサウンドクオリティより、『MARQUEE 1987 2ND NIGHT』は瞬く間に完売・廃盤。21世紀の幻と化してしまいました。
もちろん、ロックの文化遺産そのものなライヴアルバムを廃盤のままにしておくわけにはいかない。当初はそのままストレートに2ndプレスされる予定だったのですが、せっかくの機会でもあるため、「GRAF ZEPPELIN」による最新マスタリングも実施。究極をさらに極めた最新盤として復刻されることになったのです。
実際、そのサウンドは史上最高峰。前回盤『MARQUEE 1987 2ND NIGHT』を体験された方なら超極上のサウンドをご存知と思いますが、あの骨太&ド直球な演奏音がさらに精度アップしている。「GRAF ZEPPELIN」マスタリングは無闇矢鱈な音圧稼ぎなどは行わず、ピッチ/位相の修正やノイズ処理といった基本に忠実。ただし、その精度が異様に高いことで高評価を受けています。本作でも聴き取れるかどうかといった高周波ノイズ(15khz付近)まで綺麗に処理され、1/1000秒まで追究して位相補整によって定位もビシッとセンターに整っている。さらに周波数分析によるバランス調整、テープの走行ムラの補整などなど。実のところ、元が凄すぎるので「まるで別物」とまではいかないのですが、重箱の隅から隅まで針先でつつき回したような美しさが行き届いた至高のサウンドなのです。
そんなハイエンド・サウンドで描かれるのは、世界に先駆けて英国のロック野郎共をノックアウトした伝説のフルショウ。ここで、そのセットも整理しておきましょう。

●アペタイト・フォー・ディストラクション(8曲)
・Out Ta Get Me/Anything Goes/It's So Easy/Mr. Brownstone/Nightrain/My Michelle/Welcome To The Jungle/Paradise City
●その他(5曲)
・GN'Rライズ:You're Crazy/Move To The City/Nice Boys
・ライブ・フロム・ザ・ジャングル:Shadow Of Your Love/Knockin' On Heaven's Door

……と、このようになっています。わずか3曲だったEP『LIVE FROM THE JUNGLE』とは比較にならない約62分のフルセット。「Shadow Of Your Love」のような貴重曲や「It's So Easy」を「俺たちのニューシングル」と紹介する時代感も美味しいのですが、それ以上なのが現場のムードそのもの。ここに集っているのはアルバムやシングルを通じて知ったファンではなく、ロックの最新情報に通じた耳ざといコアなマニア達。噂を頼りに集った連中が「お手並み拝見」とばかりに見つめる中で、彼らが知るはずもないオリジナル曲を次々とぶつけてはノックアウトしていくのです。その呆気にとられたような曲中と、曲間で沸く大喝采のコントラストが超リアル。普段なら「やるじゃないか」程度の声援でMAXなロンドン野郎どもが、我を忘れて狂っている。その後、数ヶ月で全世界が同じ狂乱に巻き込まれていくわけですが、その異次元のエネルギーが狭い狭い「マーキー」の空間に濃縮されているのです。
単に極上サウンドなだけではない。単に初期のライヴが珍しいのでもない。本作に記録されているのは、地球さえ丸ごと突き動かしてしまう衝撃の震源。その現場を2つの極上記録でフル再現し、さらに極限まで磨き込んだ1枚なのです。GUNS N' ROSESの……いえ、ロックの最重要アルバム。どうぞ、永久保存プレスCDで存分にご体験ください。

★「1987年6月22日マーキークラブ公演」の極上オーディエンス録音。伝説録音の最長マスターをベースに、名匠Crazy S.氏による別録音で補完した完全版です。2017年の初登場盤は即完売・廃盤となりましたが、本作は「GRAF ZEPPELIN」の高精細マスタリングによって磨き直された最高峰更新盤。その精度は究極で、聴き取れるかどうかといった高周波ノイズまで綺麗に処理され、1/1000秒まで追究して位相補整によって定位もビシッとセンターに整っている。『APPETITE FOR DESTRUCTION』発売直前となる伝説の現場をフル体験できるロック史の最重要アルバムです。

★最初の50枚のみ、ナンバリング入りステッカー付でのリリースとなります。

(61:30)
01. Intro.
02. Opening
03. Shadow Of Your Love
04. Out Ta Get Me
05. Anything Goes
06. It's So Easy
07. Mr. Brownstone
08. Nightrain
09. My Michelle
10. Welcome To The Jungle
11. Member Introduction
12. You're Crazy
13. Paradise City
14. Knockin' On Heaven's Door
15. Move To The City
16. Nice Boys

W. Axl Rose - Vocal
Slash - Guitar
Izzy Stradlin - Guitar
Duff McKagan - Bass
Steven Adler - Drums