COLUMBUS 2016 AC/DC with W. Axl Rose


COLUMBUS 2016
Shades
[Shades 677] (2CDR)

DISC 1 & 2
2016.09.04 Nationwide Arena, Columbus, OH


[メーカーインフォ]
アクセル・ローズをシンガーに迎えた通称“AXL/DC”の最新ライヴアルバムの登場です。ご存じの通り、アクセルはGUNS N' ROSESのリユニオン・ツアー“NOT IN THIS LIFETIME... TOUR”も平行した二足の草鞋を履いており、AC/DCとGUNS N' ROSESで交互にツアーを行っています。GUNS N' ROSESの来日公演も発表されましたし、ここでGUNS N' ROSES再編から来日公演までのスケジュールをおさらいしてみましょう。
GUNS N' ROSES:“NOT IN THIS LIFETIME... TOUR”
・2016年4月1日-4月23日(北米7公演)
       ↓
AC/DC:“ROCK OR BUST WORLD TOUR”
・2016年5月7日-6月15日(欧州13公演)
       ↓
GUNS N' ROSES:“NOT IN THIS LIFETIME... TOUR”
・2016年6月23日-8月22日(北米25公演)
       ↓
AC/DC:“ROCK OR BUST WORLD TOUR”
・2016年8月27日-9月20日(北米10公演) ←今ココ★
       ↓
GUNS N' ROSES:“NOT IN THIS LIFETIME... TOUR”
・2016年10月27日-11月26日(中南米13公演)
・2017年1月21日-29日(日本3公演)
以上のように、現在はAC/DCのツアー真っ最中。5・6月はヨーロッパでしたが、現在は北米。ブライアン・ジョンソンの聴覚トラブルによって延期されていた日程の振り替え公演なのです。そして、本作はその振り替え10公演のうち4公演目となる「2016年9月4日コロンバス公演」のオーディエンス・アルバムです。
前提の基礎知識が終わったところで、いよいよ本題。本作は、ただの最新ライヴアルバムではありません。何と言っても凄まじいのがクオリティ。ここまでのAXL/DC最高傑作と言えば、ヨーロッパ・ツアー最終日の『DUSSELDORF 2016(Shades 656)』でしたが、本作はあの傑作録音にも匹敵する極上サウンドなのです。その楽音の図太さ、美しさはまさに「まるでサウンドボード」と呼ぶべきもの。現場となった“ネイションワイド・アリーナ”は2万人収容の屋内競技場なのですが、まるで野外会場のように残響が薄く、大観衆の熱狂スペクタクルもしっかり吸い込んでいるものの、なぜかそれも広大さに比べて音量が小さい。素晴らしくクリアでガッシリとした楽音がすべてを占領する。この駄文が公開された時点でまだ3公演残っているので、本作を“北米ツアーの最高傑作”と呼ぶのは時期尚早なのですが、恐らく本作を超えるのは無理……半ば確信してしまう極上サウンドなのです。
そして、そのクオリティで描かれるAXL/DCのショウも素晴らしい。ヨーロッパ公演で予想外の相性をぶちかましましたが、そのマジックは北米でも健在。さらに、セットリストには懐かしの「Live Wire」が追加されている! 最後にこの曲が生演奏されたのはいつだったか……と記録を探ってみると、なんと1982年の“FOR THOSE ABOUT TO ROCK TOUR”以来!! 実に34年ぶりの復活なのです。ヨーロッパツアーでもアクセルのフェイバリットである「Tough Too Much」で驚かせてくれましたが、またもや初期の名曲を蘇らせてくれるとは……。アクセル自身の声もボン・スコット時代の方が歌いやすそうですし、いっそボン時代のレパートリーだけのツアーでもやってくれたら……などと、無理難題まで想いが膨らむほど充実したライヴなのです。
先述した通り、9月20日をもってAXL/DCの予定は終了。アクセルはGUNS N' ROSESの再編ツアーに専念することになります。その後についての関係者コメントをまとめますと、クリフ・ウィリアムズ「ツアーが終わったら身を引くつもり」、フィル・ラッド「もし復帰できてもアクセルとはやれない」、アクセル「すべてはアンガスの望み通り。俺はスケジュールを合わせられる」、アンガス・ヤング「まだ何も分からない」……。それぞれのコメントに複雑な事情と心境が透けますが、この奇跡の饗宴が世界中から大歓迎されたこともまた事実。まったくもって先が見えない状況です。いずれにせよ、誰もが予想し得なかった奇跡のような「アクセル+AC/DC」ユニットは、2016年最高のロックンロール・ショウを魅せてくれた。その頂点録音になる可能性が最も高い極上ライヴアルバム。今週末、あなたのお手元へお届けいたします。

DISC 1
01. INTRO
02. ROCK OR BUST
03. SHOOT TO THRILL
04. HELL AIN'T A BAD PLACE TO BE
05. BACK IN BLACK
06. GOT SOME ROCK & ROLL THUNDER
07. DIRTY DEEDS DONE DIRT CHEAP
08. ROCK 'N' ROLL DAMNATION
09. THUNDERSTRUCK
10. HIGH VOLTAGE
11. ROCK 'N' ROLL TRAIN
12. HELLS BELLS
13. GIVE THE DOG A BONE
14. IF YOU WANT BLOOD (YOU'VE GOT IT)
DISC 2
01. LIVE WIRE
02. SIN CITY
03. YOU SHOOK ME ALL NIGHT LONG
04. SHOT DOWN TO IN FLAMES
05. HAVE A DRINK ON ME
06. T.N.T.
07. WHOLE LOTTA ROSIE
08. LET THERE BE ROCK
09. HIGHWAY TO HELL
10. RIFF RAFF
11. FOR THOSE ABOUT TO ROCK (WE SALUTE YOU)