W. Axl Rose - Part 1アクセル・ローズ 1

W. Axl Rose
「オレ達はただ、自分たち自身でありたいんだ」将来バンドが何を目標としているのかと質問された時、アクセルは答えた。

「なにか変な話かもしれないけど、それでうまくいくってことだけは分かってる。自分の心に正直であるかぎり、オレが望んでいようがいなかろうが、必ず正しい目標にたどり着くものなんだと思う。そして、もうひとりの自分が“別の道を進むべきだったんじゃないか”って語りかけても、結果的にオレのやりたいように進んだならば、きっと求めていたゴールへ最終的には行き着くはずだ、って信じてるんだ」

Guns N' Roses のリーダーにしてオリジナルメンバーとしてはバンドに残る最後の一人となったアクセル・ローズ。

アクセル・ローズ 発言集

● オレは2歳で成長が止まった。アクセル・ローズは泣きわめくガキだって言うやつがいるけど、そいつらは正しいよ。

● オレがジュニア・ハイの頃、”ゴールを見つける”っていうのを授業でやったんだ。『ハイ、僕はこれをするつもりです、あれをするつもりです』とか、みんな先生にいい印象を与えて、いい成績を取ろうとしてうまいこと言うんだよ。いい成績を取ればゴホウビをもらえるからさ。オレは『バンドに入って、でかいことをやりたい』なんて言ったんだ。そしたら、誇大な考えを持っているってことで"F"がついた。

● ときどき楽屋で女の子たちが、「愛してるわ」なんて叫ぶのを聞くと、言ってやりたくなるんだ。「カワイコちゃんよ、オレのことを知ったら、オレの正体を知ったら嫌いになるぜ」

● オレたちはいつもその曲がどれくらい早く、または遅く演奏されるべきなのか、実はよく分かってないんだ。その時のノリ次第だからさ。

● 今度のGN'Rのレコード、少なくともこの次にオレがやることは誰も予想しなかったようなドラマティックな展開を見せるだろうし、その成長が窺えるはずだと思う。(『Use Your Illusion I&II』発売後のコメント)

● オレはすごくシャイな性格で、ときどき手がつけられなくなるほど自信を失ってしまう。でも、毎晩ステージに立ったらなんとかして自分の感情をうまく表現する方法を探さなくてはならない。ともかくやってみなくちゃならないわけで、考え方によってはスクリーンに登場する俳優みたいな、とてもチャレンジする甲斐があるってものさ。俳優と違うのは、オレがある役を演じてないってこと。オレは自分自身を演じるだけだ。

● そうさ、オレは甘やかされたダメなやつさ。自分で自分を甘やかしてきた。

● 気に食わないっていうんだったら、頼むからショウに来ないでくれ。真夜中に家に帰ってなきゃならないっていうんだったら、わざわざ来るんじゃない。自分のしたいようにするべきなんだ。オレが指示しているんじゃないし、オレは指示なんかしたくない。オレ自身が抱える問題とオレは取り組んでいて、その上でさらにショウをベストにやりたいっていう、その姿勢が気に入らないんだったら、最初から来るんじゃないよ。来なくたって誰も死にはしない。だから、来るな。

● 曲はすべて経験から書く。ストリートで見たもの、感じたもの、吸ったもの……とにかく全部リアルだ。

● もし、ただロック・スターになりたいだけ、ただ有名になりたいだけで曲を作ったとしたら…、ポップ路線を意識して、いろんなところから盗んできたものをゴチャ混ぜにしただけの曲を作ったとしたら…、まぁ聴けないことはないだろうけど、ものすごくいい加減なものができるだろうね。メチャクチャ売れるかもしれないけど、曲としての生命はとても短いと思うよ。たぶん何年かしてからそれを聴き直して、そこから何かを学ぶなんてことはできないと思う。オレはそういうものをやりたいと思わないし、そういうバンドにも興味はないよ。

● オレは今の自分が好きなんだと思う。もう少し心の平穏がほしいけど、誰だってそうだと思うよ。

メンバー・関係した人達 がアクセルを語る

W. Axl Rose

「アクセルはすごい。やつのやること、言うこと全部に、やつの本当の姿が出ているからだ。やつは現実を超えてる」
(マット・ソーラム)

「アクセルが世界一、気のいい静かな男だったら、レコードは1枚も売れなかっただろう」
(ギルビー・クラーク)

「ヤツは決して、この怒りを失わないさ」
(ダフ・マッケイガン)

「有無を言わせない独裁者みたいに暴れたかと思えば、次の瞬間いきなり世界で一番、やさしい男になっちまうんだ」
(イジー・ストラドリン)

「アクセルってのは、すっげぇ頭のいい野郎だぜ」
(ザック・ワイルド)

「私は彼を気の毒に思います」
(エリン・エヴァリー)

「…ヤツはあまりに奇妙な場所にいるんだよ。何故ならアクセルはアクセルであって、誰も、ヤツがたぶんこう理解して欲しいと思っているようにはヤツのことを理解していないだろうから。アクセルはその意味では、本当に独りぼっちなんだ」
(スラッシュ)


Without You

デル・ジェイムスの短編小説「ウィズアウト・ユー」は『November Rain』のビデオクリップの原作です。小説をまだ読んでいない方のために、少し内容を紹介します。

主人公はロック・アーティスト、メイン。メインのバンド"Suicide Shift"は、プラチナディスクを獲得し、成功による富と名声を得ていた。彼の恋人エリザベスとのラヴ・ストーリーを歌った曲「Without You」はアメリカだけでも300万枚以上のヒット。しかし、彼は自らの名声に縛られてしまう。恋人、友人、医者、セラピスト、ファン、所属レーベルの人、あらゆる人が彼を救おうとするのだが、彼はどんどん自分の殻に閉じこもってしまう。ドラッグ、酒、自殺、もしくは自殺に限りなく近い事故死、病死と隣り合わせの生活をおくるメイン。そしてその先に待っていたものとは…

と、こんな内容です。まるでGN'R、アクセルのストーリーではないのかと感じる人も多いはず。なによりこの小説は「恋人と上手くいっていなかったアクセルとの電話から生まれた」とデルは語っています。アクセルは「短編『ウィズアウト・ユー』は自分の人生に何が起こるか、時にはなにが起こりつつあるのかをその都度はっきりさせてくれた小説である」と、短編集に寄せた序文で記しています。
「デルはこの小説で、彼なりのやり方で私の痛々しい状況を認めさせ、それに対してどうふるまえばいいのかを教えてくれたのだ。私がある一線を超えてしまうことなく、生き延びられたのは、そのおかげである。人は自分自身を見失ったり、物事が上手くいっていないとき、自分をつまらないヤツだとか、負け犬だと認めることによって、自分自身のアイデンティティーを創造することもあるのだ」
そして序文は「究極のロックンロール・ファンタジー、それは自己破滅の物語である」と結ばれています。

本来ならば『Estranged』のビデオの中で、よりはっきりと小説の姿が表現されるはずだったようですが、曲の歌詞に書かれていた事がアクセルの身に実際に起こってしまい、小説『ウィズアウト・ユー』のストーリーを演じる事が精神的に苦痛となってしまったため、『Estranged』のビデオは非常に抽象的な映像になったそうです。
アクセル曰く、「物語の中で主人公は『Without You』という曲を書くことになっている。オレは小説を読んで『Estranged』を書き始めた。曲が出来上がった時、オレはデルに「あの曲(自分にとっての『Without You』)が出来たよ」と言ったのを覚えている。『Without You』が主人公メインにとって重要だったように、オレにとって『Estranged』という曲は、大きな意味のある曲になった。オレはメインと同じく、この曲によって悩むようになってしまった」

メイキングビデオと合わせ、短編小説「ウィズアウト・ユー」を読むことによって『November Rain』のビデオクリップの「なぜ彼女は死んでしまったのか」「なぜ彼女の棺は、鏡で仕切られているのか」といった謎の答えが、なんとなく分かるかと思います。